- 東京大学医学部附属病院 総合放射線腫瘍学講座 特任教授
- 中川 恵一(なかがわ けいいち) 先生
- 主な経歴
- 私立暁星小・中・高校卒業
- 東京大学医学部医学科卒業
- 東京大学医学部放射線医学教室入局
- スイスPaul Sherrer Institute客員研究員
- 社会保険中央総合病院放射線科
- 東京大学医学部附属病院 放射線科准教授
- 東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部長(兼任)
- 東京大学医学部附属病院 総合放射線腫瘍学講座 特任教授
がん放射線治療・緩和ケア診療 医療相談で出来ること
- がん放射線治療(X線・陽子線治療・重粒子線治療など)・緩和ケアに関する相談
- がん疾患における画像診断・治療相談などの説明・セカンドオピニオン・病院の紹介など
中川 医師プロフィール
専門資格 | 放射線治療専門医/第一種放射線取扱主任者 |
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領域 | 放射線治療に用いられる放射線の種類には、X線、γ(ガンマ)線、電子線などがあり、最近では陽子線や重粒子線による治療が一部施設で行われています。放射線治療医は放射線治療により患者さんを治療することを領域にしている医師で、あなたのがんについて詳しく説明し、全体の治療計画の中の放射線治療の役割について、治療でどのようなことが期待されるかについても具体的にご説明いたします。
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業績 | 中川先生は、CT画像を利用して、がん病巣にだけ放射線を集中する「ピンポイント照射」を提唱する放射線治療医としてご活躍されています。また、治癒が難しくなった患者さんをサポートする緩和ケアの推進にも力を入れてこられました。同時に、がん予防や早期発見の重要性を唱え、患者/一般向けの啓蒙活動、全国の小中高校へ「がん教育」の出前授業を続け、その意識改革から患者を減らす活動をしていらっしゃいます。 さらに、厚生労働省の「がん対策推進協議会」委員、「がんに関する普及啓発懇談会」座長、「緩和ケア推進検討会」構成員、「がん対策推進企業アクション」アドバイザリーボード議長、 日本放射線腫瘍学会理事などの要職も務められ、がん治療の医師として東京大学病院のがん放射線治療・緩和ケア部長としてご勤務されております。 |
ご予約・お問い合わせ
医療機関 | メディカルスキャニング 東京〒103-0027 東京都中央区日本橋3-1-17 日本橋ヒロセビル2F |
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担当医師 | 中川 恵一 |
ご案内 |
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責任者 |
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費用について
※当医療相談(セカンドオピニオン)は保険診療ではありませんのでご注意下さい。
※医療相談は自由診療となっております。 ※検査は、所見があれば保険診療も可能です。
大学病院、大病院の先生をお選び頂き、現状や今後について、じっくりご相談頂けます。
がん放射線治療・緩和ケア診療 医療相談 - 中川 先生
相談費用 | 110,000円(税込) |
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相談時間 | 30分〜60分間 |
会って話せる医療相談(セカンドオピニオン)の特徴
- 症状に合わせた先生を、ご自身で選び診察料のみでご相談頂けます。
- 当セカンドオピニオンは、主治医の承諾、紹介状が無くても実施可能です。
- MRI/CTなどの画像診断が当院で出来るため「当日検査・当日診察」 が出来ます。
- 対面診療は、早い段階で実施できるようご日程調整させて頂きます。
- この対面診療のために、ご自身で選んだ先生が皆様のためにお越し頂きます。
- また、セカンドオピニオンの上、必要に応じて病院のご紹介も行います。※但し、外来前より病院紹介のお約束は出来ません。
特集記事
放射線治療とは、手術・抗がん剤治療と並ぶ、 悪性腫瘍の治療法です
中川 恵一
米国で放射線治療を受けている患者さんはわが国より多いといわれています。日本のがんの代表が胃がんであったことが、「がん治療=手術」という図式の 背景にあるのでしょう。しかし、がん治療の選択を取り巻く状況は随分変わってきました。
生活習慣の欧米化によって、胃がんや子宮頸がんなどの「感染症型」のがんが 減り、肺がん・乳がん・大腸がん・前立腺がんなど「西洋型」のがんが増加しています。こうしたがんは、手術で腫瘍を取り出すだけでは十分でなく、放射線治療の役割が大きいのです。告知する傾向が広まり、患者さんに嘘をついて放射線をかける必要もなくなりました。さらに、近年の医療現場で、科学的に治療方法を評価する"Evidence-based Medicine(EBM)"が広まった点も、放射線治療が正しく位置づけられつつある理由です。こうした背景から、放射線治療の患者数は急増しています。将来は、 がん患者の多くが放射線治療を受けるようになるかもしれません。
放射線治療の特徴はがんを切らずに治し、臓器の機能や美容を保つことを目指せる点にあります。例えば、喉頭がんは、手術か放射線治療のどちらかを選ぶ場合、放射線治療が選択されます。手術をすれば、声を失うことになるからです。乳がんは、かつて、乳房とその下の筋肉を根こそぎ切り取る手術方法が 主流でした。しかし、今は、わずかに腫瘍の周辺をえぐって、乳房全体に放射線をかける、乳房温存療法が主流となっています。直腸がんが肛門の近くにできると人工肛門となることがありますが、手術の前に放射線をかけることで、そのリスクを減らすことが期待できます。
中川 医師からのコメント
現代医学において、はっきりと効果が証明されているがんの治療は、手術、放射線治療、化学療法だけで、これ以外の治療法については、十分な効果が立証されていません。私はがんの医療全般について、標準的な治療の成績などをもとに、治療の方向性に迷っている患者さんと家族に対して、総合的なアドバイスを行います。特に、放射線治療の適応や治療効果については、専門治療家の観点から詳細な説明を行います。がん治療の選択では慎重かつ正しい十分な情報が必要です。東京大学病院 放射線科治療・緩和ケア診療部長として現場での臨床経験から少しでも皆様のお役に立ちたいと思っております。